everythingokninjya’s blog

自己啓発本が大嫌い

2022 出来事8選

多分、恐らく、そして殆どの場合、毎日誰かのドラマに参加させてもらいながら、そして自分自身のドラマを成り立たせながら過ごしているんだと思う。

今年はそんな風に思うことが多かった。遅かれ早かれドラマになるようなこと、年月が過ぎたらドラマの、歴史の生き証人になるようなこと、毎日はそんな時間で多分埋め尽くされている。
映画になることの全てがやたらと劇的でエブリデイタイタニックなんてことはない。劇的なことの合間合間にお茶を飲んだり、トイレに行ったり、犬が散歩してるのを見たりしているはずだ。毎日変わらない何かがあるからこそ、ドラマはドラマたり得、変わらない何かに突然安心したりするに違いない。
ということで、今年のドラマチックな出来事を書き出してみたい。
突然何かに出会い、これまでの自分の時間と混ざり合うことが決してなかったものを突然取り入れて過ごすようになる。出会いは必然?それとも偶然?
・10/8 横浜FマリノスvsG大阪
J2降格圏内が続き、なかなか勝てない。負けたら終わりという緊張感で毎週末がヒヤヒヤだった。そんな中、首位マリノスとの対決、この日のガンバは守りに守った、そしてセットプレーから2点を取って勝利した。その後の選手のインタビューは何回でも読みたい。相手に合わせて走り、負けない試合運びをした。あの最終節に近づくと出てくる「負けない試合」を力の限りやった。相手に合わせて走るのは普通よりもかなり体力を消耗するらしい。負傷明けの宇佐美が前に体力を消耗して交代になったが、マリノス戦では自分のプレーが悪いということ以外だったら交代させないでくれと監督にお願いしていたそうだ。ユースから上がってきた時は生意気で少年だった宇佐美が、攻守に渡って献身的にプレーし、後ろからチームを支える選手に成長していた。それは、選手の集中が全く切れなかったことと大きくつながっている気がする。この試合でチームは一瞬たりとも集中力が切れることはなかった。いつもフッっと集中力が切れて得点されることが多いので、その点においても選手の気合を感じた。2点目が決まった時は膝に置いた荷物のことなんか忘れて立ち上がって飛び上がって喜んだ。あんなに嬉しいことがあるか。この試合で私たちは首位のチームに勝った。「負けない試合」で一瞬の隙をついて、「勝つ試合」をした。松さんの采配、選手たちの松さんへの信頼。全てに拍手だった。
・11/12 日比谷野音 D.A.N.ライブ活動休止
ドラムの川上輝が不調により、ライブ活動を休止することになった。私が最後に見れたのはOgreとのツーマン企画の日比谷野音公演。初めて見た時からブレない演奏、数年にわたっても軸が全くブレることなく音源をリリースして、音源を超えるライブをいつもしていた。ライブバンドなだけに、このような日を迎えてしまうのがとても辛く悲しかった。
この日は客もかなり盛り上がっていて、そうしたら、櫻木大吾が「いつもこのくらい盛り上がってくれてたら…」と言っていた。アンコールでラストにやったTime Machine、響いたわな…最後にファーストの曲をやるということに、気持ちをガーンと感じた。
https://open.spotify.com/track/18QhkHV29Nl5wyHx92HlOE?si=12YH8CKTTK2tufMXgGPVDg
 
最近はサンプラーを使うことも多々あった川上輝がほとんどドラムを叩き続けたことも、最後の顔も、忘れられないんだろうな〜〜
そしてこの日のオウガはちょっとバタついてて、初めて見たそんな姿に刺激を受けてワクワクした。また何か新しいことを始めようとしているという感じがした。
・12/3 幾何学模様ラストライブ
今年で解散すると発表した幾何学模様。東京は2公演あったが、チケットを取り忘れる事件。チケットが欲しいとツイートしていたら、譲ってくださる方が現れた。迷わず譲ってもらった。幾何学模様を見たのはこの日で2回目。日本に来るタイミングも多くはなかったけど、もっと見たかった。
バンドメンバー同士の不和などではなく、バンドを解散するというのはきっと人生の次のステージにバンドとしてではなくそれぞれ個人として進むということなのかな〜ただ、あんな大団円で終わるライブを生まれて初めて見た。拍手をやめられなかったし、生まれて初めてのスタンディングオベーションをした。この時が永遠に続かないと分かってるからこそ、より美しいものってあるなと思ったし、ある意味で私の中では永遠になってしまった。幾何学模様というバンド、密度の高いサウンドの中に独特の郷愁があって、そして何よりメンバー全員がロン毛だというのが最高である。
ラスト、本当のラストにやったDawnの音がまだ頭から離れない。光の溢れたステージに、そして完璧な演奏だった。バンドを見る時、ドラマチックな夢を見させてもらっているんだと思わずにいられない、今年見たラストライブ二つだった。
・デパートのコーヒーと蕎麦
今年ついに、ついに、憧れに憧れたデパートの地下のカウンターでコーヒーを飲んだ。目の前で豆を挽いて淹れてくれるのだが、眼に見えるような道具へのこだわりなどはなく、結構庶民的な道具が使われている。狭い空間で作業できるように整えられた台に。ケーキを箱から出したら、箱に残数を書く。アイスコーヒーを作る時は、ポットに入った熱々のコーヒーに氷を入れかき混ぜる。冷えたらその氷は捨てて、泡も捨て、新しい角のある氷をカップに入れる。一度角の取れた氷は溶けやすいみたい。
今まで食べたアイスの中で1番美味いアイス。コーヒーフロートの上に乗ったアイス、あいつは誰だ。クリームのようだけどアイスで、バニラビーンズがめっちゃ美味しかった。数回に一回は出くわす変な客(常連)。キャラメルを置いていく人、ポーションは入れ物に残るのが勿体無いから、入れ物から吸って飲むんだという人、いつもとちょっと味が違う気がする、と責めるでもなんでもない人。みんな普段何してるんだろう。
程よくザワザワしているので、コーヒーを淹れるところを見ながら、隣の客の発言を耳に入れつつ過ごす20分くらいはやたらと頭が空になった。ヨガに行くよりよほど。
レストラン街で蕎麦を食べてから、飲むコーヒーがよかった。
今年、完全に蕎麦を克服した。蕎麦、美味い。今まで食べて、美味しくないなと思っていたのは蕎麦(仮)であって、蕎麦ではなかったんだなと思った。蕎麦、美味い。蕎麦を食べられるようになったことは今年起きたハピネストップ5には入ると思う。
・エルグレコ 羊飼いの礼拝
展示室に入ると、一際光を放っている作品があって、真っ先に向かっていくとエルグレコだった。そのようなことが今年は2回もあった。エルグレコのハイライトの使い方が光を放ってるように見せていたのだと思うけど、今まで見た絵画の中で1番眩しくて、絵画の外の世界に光が放たれていると感じたのは初めてだった。傑作、とはああいう作品のことを言うのだと思った。
・W杯カタール大会(モロッコ🇲🇦)
今回のW杯で一番のサプライズはモロッコだと言われた。4位の成績。ハキミの確実にボールにチャレンジするディフェンスが美しかったな…
そしてツィエクのプレーがとても好きだった。あの緊張のシーンで出す柔らかいパス、それが奪われない。有識者の中にはプレーにムラがあると言う人もいたけど、何その漫画のような話…と思ってる。紛れもない中盤のヒーローである…そして髪型が山王の沢北と似てる。
ハキミとツィエク。
 
今大会でよくよく分かった、強いチームは全員で守り全員で攻める。守りの最終ラインはつまり攻めの最前線…グリーズマンのプレーがお手本…
四年に一度の祭典、私生活のほとんどをサッカーに捧げる時。こんなに早起き頑張れるのだから、私って結構サッカーが好きだな?と思った。体調を崩さず大会を終えられたので御の字。(選手か?)
冬のW杯、夏より辛かったな。夏なら日も昇るので起きやすいのだが、なんといっても寒いので起きるのが難しく、キテレツ大百科のベンゾーさんのような顔で見て、2時間したら寝て、起きて、をすると、起きた後はもう「あれ、あの試合いつの話だっけ?」というように過去のことになってしまってな。W杯は夏の方が燃える、間違いない。
・THE FIRST SLAM DUNK
整理がつかないのでまだ何も書けないけど、2022年の最後の最後にスラムダンクに心かき乱されたことだけは記しておきたい。三井………あああ…
NCT
1番好きなグループを今年は何回も見ることができた。イリチルのドームツアーは東京と大阪に行くことができて、ますます大好きになった。アイドルのコンサートを見たのは初めてだった。(地下アイドルとかはあるけど)すっげ〜〜のな、イリチルって。2Baddiesのカムバもワックワクだったし、自分が思ってる以上にイリチルのことが好きなのだなと気がつく瞬間が何回もあった。
そして、初めてこの目でテンくんを見た。テンくんは私にとって、救いの存在だった。テンくんが笑うと私はとても嬉しいのである。威神カムバおめでとう〜!!一年の最後にとっておきのご褒美をもらったような気持ちになりました。11月はドリムの公演も行くことができて、本当にNCT尽の一年だった〜〜〜来年も何卒よろしゅうおますぅ〜〜〜
【総括】
ライブやら映画やら展覧会やらをまとめながら、今年は例年以上にエンタメに埋め尽くされた一年だったんだなと思った。ライブにあまり行けなかった年を乗り越えて、以前並みにライブに行けた。この2ヶ月は特にライブが多くて、あまりライブのことをリサーチしていなかったために慌てることも多かった。
好きなものだけを好きでいると、正しく食指が働くことが分かった。
ただ、好きな物を好きでいられるということは環境が穏やかであるという、何かに脅かされることなく過ごすことができている、暇を満喫する余裕があるということの証なのだなと感じた。
サマソニにも行けて、今年は好きなバンドをたくさんみれてうれじがっだな〜!(ついにELLEGARDENを見ることもできたな…色々思い出してきて書ききれなくなってきた)そしてありがとうプライマルスクリーム…来年もこの調子で行きたいでがんす。
年々、自分の扱い方がわかっていく感じがする。何をするのが嫌で、何をすると機嫌が治るのか、何には惜しまず、何には躊躇するのか。だんだん分かってきて結構面白い。このまま行ったら80歳になるくらいには自分を超えて行ってしまっているかもしれないな…
あと今年は友達に誘ってもらってSpotifyPodcastというのを初めてやった。好きなものについて話すのって本当に難しい。友達は私の話し方が好きなバンドの人に似ていると言って喜んでくれたのでよかった。
来年も、いろんな物を摂取しながら生きていきて〜!!みなさんどこかでお会いしましょう〜!最後に今年の10曲を意地で選んで終わります。
1. Under My Skin / DYGL
2. Dreams Come True / NCT127
3. TONBO / Age Factory
4. I Think There's Something You Should Know / The 1975
5. Broken Love / WayV
6. 第ゼロ感 / 10-FEET
7. Black Clauds / NCT127
8. Feel The Pain / Dinosaur Jr.
9. Change My Way / Tony Molina
10. ECDのロンリーガール / ECD feat.DUB SHINE