everythingokninjya’s blog

自己啓発本が大嫌い

2023.5.5

3年もすれば「そんなこともあったかも?」という程度になってしまう記憶に驚きを隠せない。3年前の話がふいに戻ってきて、そういえばそんなことも…というようにしか思い出せず、でも考えているうちに、そういう話だったな?とだんだん思い出してくるけれど、その思い出している事柄が事実と相違ないかと言われたら「ハイ」とは言えない。

高校の時倫理の授業で、何の話だったか忘れたが、一度見聞きしたことは永遠に忘れない、どこかにある、という話があったのを思い出した。その一端をつつけばちょっとでも記憶が出てこないこともないということを最近実感することが多い。

どうでもいいことの方がよく覚えていて、どうでもよくないことを綺麗に忘れるという習性もなかなか扱いにくい。しかしそのおかげで、寝たら忘れる仕組みが成り立っているような気もする。

悶々として家に帰って、悶々としたまま眠りについて翌朝、何もかも忘れている。病気か?と思うこともあるくらいすっかり忘れている。忘れるまではいかずとも、考えても仕方ないことは考えても仕方ないなと切り替えられる。睡眠は偉大。体力の回復よりも脳内の整理にかなり役立っているなと思う。

本を読んでいたときに、ふといろんなエピソードがよぎることがあって、その記憶のありかを探すのが楽しい時がある。あの雰囲気のあの色合いの……というように手掛かりをかき集めていく作業が割と好ましい。思い出せない時のモヤモヤはご愛嬌。

そういうとき、芋蔓式とはよく言ったものだと思う。一つ出ると、二つ出るわ三つ出るわ。

一つ目の芋で1番厄介なのは天気だ。晴れの日と曇りの日で二つ目の芋がだいぶ違う。曇りの日の二つ目の芋は基本的に決まっているうえに、なかなか土から出せない。芋を煮ることも焼くこともできず、得意なはずの切り替えができなくなる。それに引き換え晴れの日の二つ目以降の芋はスルスルと出るわ出るわ。なにも考えてない芋たちが出るわ出るわ。

最近、外に出ると、学生が複数人でいるのを見かけることが増えた。そのたびに、いいなあと思う。箸が転んでも面白かったあの時に友達と過ごした時間はもう今後一生得られないと思う。例えば何かの機会にふいに得られたとしても、懐かしいね!という感じで、当時のリバイバルになるに違いない。ノスタルジー自己啓発が大嫌いなので、それは御免と思いつつも、他愛もない話をできる人がすぐそばにいることのありがたみを感じるのでした。

さて、そんなこんなで明日明後日はついに……緊張を通り越して、本当に本当か…?と疑いを持ち始めたところです。4月になった実感がないまま5月になってしまい、そして何ヶ月も楽しみにし続けた日が明日明後日と来てしまうのです。はてさて、明日明後日どんなことを思うのでしょうか……