everythingokninjya’s blog

自己啓発本が大嫌い

2022.04.23

朝ご飯を食べた後、AgustDのMVを見た。全くと言っていいほどカムバを追えておらずTwitterでMVのスクショをみてしまう怠惰な行動をとり反省。D-DAYやっと聴いた。

大吹打と大きく違うなと思ったのは他者(もしくはもう1人の自分)が出てきたこと。これまでは自分自身との戦いが主だったのに対して、解禁は自分に(悪)影響を及ぼすもう一つの存在、そしてそれへの批判があった。他者と「分かち合う」という特性が極めて低い自己への問いから離れ、多くの人の辺りに当たり前に漂ってしまっている社会的な暗黙へのアンチテーゼへ。

あなたの判断と推測には確固たる信念があるか

あなたの自由と他人の自由が同じだと思うか

各自の好みすら理解し合えない不幸な

この時代を生きる人たちのための

この歌は 禁じられたことを解くだけさ

だけど自由とわがままの違いぐらいは どうか見分けてくれ

情報の波に流されないで

僕らは自由とわがままの違いぐらいは見分けられるから

リリックが、私の身近なものを思い出させる。

「それそれ、私も知ってる」と思ったから余計に切れ味が鋭く感じられて、痛快だった。

あの時あったこんなこと、私のあれを否定したあの人、たまたま見かけた140文字、あのニュース。踊らされまいと踏ん張ってもついつい踊らされてしまう私の悪い癖、知ったような顔で何かを述べてしまうあの人、そして私。他人の振り見て直せない我が振り。

問いを投げかけておいて、後でそのくらいできるから、と言ってくれるのはAgustDの本心なのでしょう。

最近映画を早送りで見る人たちの本を読んで、そしてAIについて考える機会が急に増えたことで日々感じていた答えのない、途上のあれこれがAgustDによってチャッっと貼り出されたようなそんな感じがして、嬉しかったようなドキッっとしたような。

言葉をリズムにのせるAgustDの音楽への圧倒的な信頼を垣間見て、この人に教えてもらったことの多さをほろりと思い出す。

いろんな人が言っていたけど、MVのあの質感…あそこに映るアパートの部屋にはレスリーチャンやトニーレオンが住んでいて、気だるげな喧嘩したりしてるんだろ………

f:id:everythingokninjya:20230423123840j:image

大吹打の空気もあるけど、時代がグッッと進んでいましたな…タバコとAgustD…あとまた車の窓から身を乗り出していたし…

自己への問い、社会への問い、曲の主題を通して、1人のアーティストとしてAgustDが大人になってきているのを感じている。いよいよ、BTSのSUGAを超えてミンユンギとして、また新しいものを作っていくんだろうなと感じて、この青年が見る社会がこれから少しでもいい方向に向かっていくといいなと思った。その社会を作るのは最終的には一人一人の意識なのかと思い、ない襟を正すような、そんな1日の始まりでした。